太陽光発電について

太陽光発電について

2012年7月に再生可能エネルギーの固定価格買取制度が開始され、当初は大規模発電所のパネル架台の設計・製作及び現場での据付工事を主として建設工事に従事していました。かねてより、地域への貢献、環境に配慮し、更に踏み込んで失われつつある豊かな自然を回復するためには企業としてどのように取り組めば善いのか模索していたところ、自社独自で太陽光発電所を建設し広く社会貢献活動を行っていくことを決意致しました。

熊本県での事例

発電所建設に適した用地を探すことは簡単にはいかず、それに加えて用地を貸与して頂ける地主さんからの理解を得ることは容易なことではありません。いい加減なことをすれば信用は一気に地に落ちます。そのためには何度もお会いして、相手の気持ちがほぐれ信頼を得るための努力を重ねてまいりました。また建設用地周辺の住民の方たちに対しても、幾度も説明会を開き、其々の要望を聞き入れるように配慮致しました。建設にあたっては土木コンサルタント会社に調査設計を依頼し、がけ崩れを防ぎ水質を汚さないよう環境に配慮し、かつ強固な基礎工事に力を注ぎました。その上で地元の方々の要望を取り入れて、無機質な発電所を囲むフェンスにも熊本県からの許可を受け、熊本市内の大学にデザインを依頼して『くまモンの看板』を取り付けました。また、パワコンが発する騒音対策として、周囲を鉄骨建屋で囲み防音材を施して騒音の低減に努めました。お蔭様で2016年4月に熊本地域を襲った地震にも十分に耐えることができました。しかしながら、地元の方々が被災され、現地を訪れた時には、その惨状に言葉を失い涙が止めどなく溢れたのは記憶に新しく今でも心が痛みます。災害後の救援活動などで地元の方々との絆も深くなりましたが、いつまた何が起きるか変化する地球環境は人間の想像の範囲を超えているような気がします。出来ることから実行に移し備えていかなければなりません。そのことが企業そして経営者の責任であるならば、長期にわたる発電事業を安全かつ安定した経営を続けていくことによりこの絆を更に発展させ、皆様と一緒に持続可能な社会の構築に向けた活動に取り組んでまいります。